私たちは集団の力を信じています。
個は集団を発展させ、集団はその個を育てます。すべての企業活動はこの仕組から生まれます。また、独りではなし得ないことでも互いの連携から生まれる力で挑めば超えられない壁はないとも考えています。渡り鳥が好例です。渡り鳥は単独では渡り切ることができない距離を集団で挑むことで渡り切ります。物理的には、編隊を組んで飛ぶことで風の抵抗を最小限に抑えることができ、また他の鳥の羽ばたきにより発生する揚力で、3分の1も省力しているのです。さらに、ベテランの鳥が積極的に空気抵抗を受けることで若手や高齢な鳥を支え、また、一部の鳥に疲労が集中しないように途中で配置を変えながら、互いに支えあって飛びます。企業の活動もこうあるべきではないでしょう
個人がいきいきと活動し、互いに高いレベルで連携し合うことができれば、企業という組織は強力な推進力でもって進み続けることができるでしょう。そこで生み出される力は人数による比例ではなく、その何倍にも増幅して出力することが可能になります。口で言うほど容易いものではないですが、私たちは、渡り鳥ができることを人間社会でも実現したいと思っています。